以前にも記事で触れたことがありますが、Outlook絡みのトラブルで多いのはOneDriveにPSTファイル(Outlookのデータファイル)を置いている状況です。
これも先に書いた
の影響です。
知らないうちにOutlookのPSTファイル(これはPOP設定の時のみできるファイル形式です)がOneDriveに保存されているわけです。
それで今回は今回は、なぜPSTファイルをクラウドストレージに置いてはいけないのか、その理由と正しい解決策を解説します。
1. なぜOneDriveにPSTファイルを置くと不具合が起きるのか
結論はシンプルで、
PSTファイルの構造とOneDriveの同期方式が根本的に合わないため(相性最悪ということ)です。同じMicrosoftなのにです…なぜなら
● 理由①:OutlookとOneDriveが同時にファイルを触り続ける
Outlookは起動中、PSTファイルに絶えず読み書きを行います。
一方OneDriveは、ファイルに少しでも変化があれば即座に同期しようとします。
この「Outlookの書き込み」と「OneDriveの同期」がぶつかり合い(競合)、
- ファイルがロックされる
- Outlookが重くなる
- 同期エラーが頻発する
といった問題が起きやすくなります。
● 理由②:ファイルが大きいために破損リスクが高い
PSTファイルはメールが増えるほど大きくなり(しょうがないですよね~、メールのデータですから)し、数GB〜数十GBになることも珍しくありません。
この大きなファイルの一部が書き換わるたびにOneDriveが同期を試みるため、ネットワーク負荷が急増します。つまり即座についていけないということですね。
それで途中でPCがスリープしたり、通信が途切れたりすると、
PSTファイルの構造が壊れ、最悪の場合メールが開けなくなる危険があります。恐ろしいことです。。。
● 理由③:Microsoft公式が「非推奨」と明言している
実はMicrosoftのドキュメントでも、
PSTファイルをOneDriveや共有フォルダに置くことは推奨されていない
と明記されています。
なんじゃそりゃ
ですね~。じゃあOneDriveにいかないように設計して~という感じですよね。
2. 起きやすいトラブル例
こんな症状が出ているなら、保存場所が原因の可能性が高いです。
- Outlook起動時に「ファイルが開けません」と表示される
- メール送受信が異常に遅い、または固まる
- OneDriveに「同期の競合」が頻繁に出る
- 「データファイルにエラーが検出されました」と修復ツールが起動する
3. 正しい対処法:PSTファイルは「同期されない場所」へ移動する
もし現在PSTファイルがOneDrive配下(ドキュメントなど)にある場合は、次の手順で安全な場所へ移動しましょう。
上部に表示したデスクトップアイコンのデータを移動させるのと同じ意味合いです。
- Outlookを完全に終了する
- PSTファイルをローカルフォルダへコピーする
- 例:
C:\Outlook_Data(自分で作成したフォルダでOK)
- 例:
- Outlookの設定を変更する
- コントロールパネル →「Mail(Microsoft Outlook)」
- 「データファイル」タブで、新しいPSTを追加し「既定」に設定
- 動作確認後、OneDrive上の古いPSTを削除する
データをコピー(移動)するだけではだめです。手順3を忘れないようにしましょう
下記記事などが参考なります!
これだけでOutlookの安定性は大きく改善します。
まとめ:大切なメールを守るために
OneDriveは便利ですが、PSTファイルとの相性は最悪です。
トラブルを避けるためには、
- PSTファイルは必ずローカル保存にする
- バックアップはOutlookを閉じた状態で行う
この2つを徹底するだけで、Outlookの不調は劇的に減ります。
「もしかして自分も…」と思った方は、今すぐ保存場所を確認してみてください。

