でメッシュWiFiについて書きました。
最近このメッシュWiFiに関する質問が多いので続けてになりますが記事にしました。
最近のWi-Fiルーターでは「メッシュWi-Fi対応」の製品がかなり増えてきました。
メッシュWi-Fiを使えば、1台のWi-Fiルーターでは電波が届きにくかった部屋にもWi-Fiを届けやすくなります。
そこで気になるのが、

という疑問です。
たとえば、
・BUFFALO+TP-Link
・I-O DATA+BUFFALO
・NEC Aterm+他社製メッシュ対応機器
といった組み合わせです。
結論からいうと、双方が「EasyMesh」という共通規格に対応していれば、別メーカー同士でもメッシュWi-Fiを構築できる可能性があります。
ただ”可能性”と書いたのは「EasyMesh対応なら、メーカーが違っても何でも問題なく使える」と断定できないからです。
規格上は接続可能でも、メーカーが他社製品との組み合わせを保証していない場合があります。
また「メッシュWi-Fi対応」と書かれていても、EasyMeshではなくメーカー独自のメッシュ規格を採用している製品もあります。
今回は、
・メッシュWi-Fiは別メーカーでも接続できるのか
・EasyMeshとは何なのか
・同じメーカーなら必ず接続できるのか
・EasyMeshとメーカー独自メッシュの違い
・これから購入するならどう選べばいいのか
について解説します。
最後に、これからメッシュWi-Fiを構築する場合に選びやすい製品も紹介します。
結論|別メーカーでも可能だが同じメーカーがおすすめ
最初に結論をまとめます。
| 組み合わせ | メッシュ構築 |
|---|---|
| 同一メーカー・同一メッシュ規格 | 基本的におすすめ |
| 別メーカー・双方EasyMesh対応 | 規格上可能 |
| EasyMesh+メーカー独自メッシュ | 基本的に不可 |
| メーカー独自メッシュ同士 | 基本的に不可 |
| 普通のWi-Fiルーター+他社中継器 | 接続できる場合はあるがメッシュとは別物 |
すでに違うメーカーのWi-Fi機器を持っているのであれば、まず双方がEasyMeshに対応しているか確認してみる価値があります。
一方、これから親機と子機を購入するのであれば、私は同じメーカーの対応製品で揃えることをおすすめします。
そもそもメッシュWi-Fiとは?
一般的なWi-Fiルーターでは、1台のルーターからWi-Fiの電波を飛ばします。
そのため、ルーターから離れたり、壁や床を何枚も挟んだりすると電波が弱くなることがあります。
メッシュWi-Fiでは、
親機
↓
メッシュ子機
↓
メッシュ子機
のように複数の機器を連携させ、家全体を1つのWi-Fiネットワークのようにカバーします。
スマートフォンを持って部屋を移動した場合にも、対応する仕組みにより適したアクセスポイントへ接続を切り替えやすいのが特徴です。
つまり、途切れるリスクが少ないんですね~。
「メッシュWi-Fi対応」なら何でもつながるわけではない
ここが今回の記事で最も重要なポイントです。
家電量販店やネット通販を見ると、
「メッシュWi-Fi対応」と書かれているWi-Fiルーターがたくさんあります。
しかし、
「メッシュWi-Fi対応=すべてのメッシュWi-Fi機器と接続できる」という意味ではありません。
メッシュWi-Fiには、
・EasyMeshなどの共通規格
・メーカー独自のメッシュシステム
があるからです。
EasyMeshならメーカーをまたいで接続できる可能性がある
Wi-Fi EasyMeshは、メーカーをまたいだ相互接続を目指したメッシュWi-Fiの仕組みです。
そのため、
メーカーAのEasyMesh対応ルーター+メーカーBのEasyMesh対応機器
という組み合わせでも、規格上はメッシュネットワークを構築できます。
これはEasyMeshの大きなメリットです。
たとえば現在使っているWi-FiルーターがEasyMesh対応なら、
「メッシュにするために全部買い替える」
のではなく、EasyMesh対応機器を追加してWi-Fiの範囲を広げられる可能性があります。
「EasyMesh対応=他社製品との接続保証」ではない
でも注意が必要です。
規格上接続できることと、メーカーが動作を保証していることは別です。
たとえばTP-LinkはEasyMesh対応製品について、EasyMesh規格に準拠した他社機器とのメッシュ構築は理論上可能としています。
一方で、他社製デバイスとの接続については保証していません。
つまり、
「規格としてはつながるはず」
でも、
「このメーカーのこの機種と、別メーカーのこの機種を組み合わせて必ず正常動作します」
というところまでは保証されていない場合があります。
ファームウェアのバージョンなどによっても状況が変わる可能性があります。
これから買うなら同じメーカーをおすすめする理由
では、EasyMeshなら別メーカーでも接続できる可能性があるのに、なぜ同じメーカーをおすすめするのでしょうか。
理由はトラブルが起きた時です。
たとえば、
A社ルーター+B社メッシュ子機
で正常に接続できなかったとします。
A社へ問い合わせると、
「B社製品については分かりません」
となる可能性があります。
B社へ問い合わせても、
「A社ルーターとの組み合わせは動作保証していません」
となる可能性があります。
これでは原因の切り分けが難しくなります。
同一メーカーの対応製品で揃えておけば、
・設定方法が分かりやすい
・管理画面やアプリを統一しやすい
・ファームウェアの管理がしやすい
・対応機種を確認しやすい
・トラブル時にメーカーへ相談しやすい
というメリットがあります。
そのため、
「すでに持っている機器を活用したい」
→ 別メーカーEasyMeshを試す価値あり。でも追加機器を新たに購入なら同一メーカーで。
「これから一式購入する」
→ 同じメーカーがおすすめ
が私としてのおすすめです。
同じメーカーでもメッシュ規格が違えば接続できない
もう一つ重要なのが、「同じメーカーなら何でもつながる」わけでもないことです。
分かりやすい例がTP-Linkです。
TP-Linkには、
・EasyMesh
・OneMesh
・Deco Mesh
などがあります。
同じTP-Link製品ですが、すべて自由に組み合わせられるわけではありません。
たとえばDecoシリーズは独自のDeco Meshを採用しており、EasyMeshやOneMeshと組み合わせて1つのメッシュネットワークを構築することはできません。
つまり、
同じメーカーかどうか
だけではなく、
「同じメッシュシステムに対応しているか」
を確認する必要があります。
「Wi-Fiとしてつながる」と「メッシュになる」は別
これも間違えやすいポイントです。
たとえば他社製Wi-Fiルーターとの組み合わせで、
「インターネットにつながった!」
とします。
しかし、それだけではメッシュWi-Fiになったとは限りません。
通常のWi-Fi中継器として接続されているだけかもしれません。
メッシュWi-Fiでは、
・SSIDを統一
・親機と子機が連携
・端末の移動に合わせて接続先を切り替える
・通信経路を適切に管理する
など、通常の中継器とは異なる仕組みがあります。
「接続できた=メッシュになった」
ではないので注意してください。
これから買うなら?おすすめの選び方
ここからは、これからメッシュWi-Fiを構築したい人向けに製品選びを考えてみます。
今回は、
「別メーカーを無理に組み合わせる」
のではなく、
「同一メーカーで後からメッシュを拡張しやすい」
という視点で選びます。
おすすめ① BUFFALOのEasyMesh対応Wi-Fiルーター
国内で選びやすいのがBUFFALOです。
EasyMesh対応ルーターであれば、対応するBUFFALO製ルーターや中継器を追加してメッシュWi-Fiを構築できます。
特に、
「最初はWi-Fiルーター1台で使う」
↓
「2階の電波が弱かったら後からEasyMesh対応機器を追加する」
という買い方がしやすいのがメリットです。
Wi-Fi 7対応製品を選ぶなら、WSR3600BE4Pなどが候補になります。
価格と性能のバランスを重視しながら、後からEasyMesh化したい人に向いています。
おすすめ② NEC Atermは同シリーズで揃えたい
Atermを使用する場合も、対応するAterm同士でメッシュを構築するのが分かりやすいでしょう。
たとえばWi-Fi 6E対応のAterm WX5400T6には、メッシュWi-Fiを始めやすいペアモデルもあります。
最初から、
「2階建てなので1台では厳しそう」
「親機と子機を一度に導入したい」
という場合は、最初からペアモデルを購入する方法もあります。
Atermをすでに使用している人や、最初から同一メーカーでメッシュ環境を揃えたい人に向いています。
おすすめ③ I-O DATAならWi-Fi 7+EasyMesh対応製品も
I-O DATAにもEasyMesh対応製品があります。
高速な製品を探している場合には、Wi-Fi 7対応のWN-7T94XRなども候補になります。
Wi-Fi 7の6GHz帯まで利用したい場合や、将来を考えて高速なルーターを導入しておきたい場合に検討できます。
ただし、高性能な製品ほど価格も上がります。
インターネット契約が1Gbpsで、スマートフォンやパソコンでWebサイトや動画を見るのが中心なら、必ずしも最上位モデルが必要とは限りません。
おすすめ④ TP-LinkならEasyMeshとDecoを混同しない
TP-Linkの場合は選択肢が多いため、購入前の確認が特に重要です。
一般的なWi-Fiルーター型がよければ、EasyMesh対応のArcherシリーズがあります。
たとえばArcher BE450はWi-Fi 7とEasyMeshに対応しています。
一方、
「最初から家全体をメッシュWi-Fiにしたい」
のであれば、Decoシリーズも選択肢になります。
Decoは複数台セットの商品が多く、アプリを使ってメッシュWi-Fiを構築しやすいのが特徴です。
ただし、先ほど説明したように、
「DecoもTP-Linkだから、後からArcherのEasyMeshと組み合わせればいい」
とは考えないようにしましょう。
Deco MeshとEasyMeshは別のシステムです。
ついでに…
で利用したXiaomiのメッシュWiFiルーター。値段の割に良かったですよ~。
今も快調だと確認しています!
ただしXiaomiも独自の規格です。
おすすめはどれ?目的別に選ぶ
| 目的 | 選び方 |
|---|---|
| まず1台で使って後からメッシュ化 | EasyMesh対応ルーター |
| すでにEasyMesh対応ルーターを所有 | 同メーカーの対応機器を追加 |
| 2階建てなどで最初から複数台必要 | ペア・2台セットを検討 |
| 設定をできるだけ簡単にしたい | 同一メーカーで統一 |
| 既存の別メーカー機器を活用したい | 双方のEasyMesh対応を確認 |
| Wi-Fi 7も使いたい | Wi-Fi 7+EasyMesh対応機を検討 |
| TP-Link Decoを使いたい | Decoシリーズで統一 |
商品を選ぶ時は「EasyMesh対応」を確認
ネット通販でWi-Fiルーターを探すと、
「メッシュ対応」
「EasyMesh対応」
「Wi-Fi 7対応」
「中継機能対応」
など、似たような言葉がたくさん表示されます。
特に注意したいのは、
「Wi-Fi 7対応=EasyMesh対応」
ではないことです。
Wi-Fi 7はWi-Fiの通信規格です。
EasyMeshは複数のWi-Fi機器を連携させる仕組みです。
まったく別のものなので、メッシュ化することが目的なら商品ページの「EasyMesh対応」やメーカーの対応機種一覧まで確認することをおすすめします。
別メーカーを組み合わせるならファームウェアも確認
EasyMesh対応製品でも、発売当初からEasyMeshに対応しているとは限りません。
ファームウェアアップデートによって後からEasyMeshへ対応した機種もあります。
反対に、
「対応予定」
と書かれているだけで、まだ対応していない製品にも注意が必要です。
別メーカー同士で接続を試す場合には、
- 親機がEasyMesh対応か
- 子機がEasyMesh対応か
- 最新ファームウェアになっているか
- コントローラー・エージェントとして利用できるか
- 有線・無線のどちらのバックホールに対応するか
などを確認してから設定しましょう。
私なら…どうする?
すでにEasyMesh対応ルーターを持っていて、別メーカーのEasyMesh対応機器も手元にあるのであれば、接続を試してみる価値はあると思います。
新しく買い直す必要がなく、正常に動作すればそのまま利用できます。
しかし、「今からメッシュWi-Fi用に親機と子機を購入する」のであれば、私はあえてメーカーを分けるメリットはあまりないと考えています。
親機がBUFFALOならBUFFALO。
AtermならAterm。
I-O DATAならI-O DATA。
TP-LinkのEasyMeshなら対応するTP-Link製品。
DecoならDeco。
このように揃えておいた方が、設定やトラブル時の切り分けが簡単です。
数千円安いからという理由だけで別メーカーの子機を購入し、後から、
「EasyMesh対応なのにつながらない」
となる方が面倒です。
まとめ|別メーカーでも可能。ただし新規購入なら同じメーカーがおすすめ
メッシュWi-Fiは、親機と子機が違うメーカーだから絶対に接続できない、というわけではありません。
双方がEasyMeshに対応していれば、別メーカー同士でも規格上はメッシュWi-Fiを構築できます。
ただし、
「EasyMesh対応=すべての他社製品との動作保証」
ではありません。
さらに、同じメーカーでも独自のメッシュ規格を採用している製品同士では組み合わせられないことがあります。
そのため、
すでに別メーカーのEasyMesh対応機器を持っている
→ 対応状況を確認して試してみる
これからメッシュWi-Fi機器を購入する
→ 同一メーカー・同一メッシュ規格で揃える
という選び方をおすすめします。
「メッシュWi-Fi対応」という文字だけで判断せず、
「どのメッシュ規格に対応しているのか?」
まで確認することが大切です。


